2015年11月9日 23:00
イラストレーター五月女ケイ子にも『バクマン。』時代があった?
ってなりまして(笑)。それまでちゃんと絵を描いてなかったのに。
――自信はありました?
五月女:あったんですよね…。私は岐路に立ったときは、心の赴くままに進むほうなんですが、なぜかいつも妙な自信があるんです。自分でも、なんだそれ?って思うんですけど…。いや、思い込みが激しいのかな(笑)。でも、ものを作りたいっていう気持ちが本当に強かったし、こんなにもの作りがしたい人はいないだろうから、気持ちでは負けてない!って思ってた気がする。基本的には自分に全く自信がないので、強い気持ちに必要以上に頼っちゃうのかも…。
とはいえ行動せねばと思って、それから毎日イラストを描いて、溜まったものをいろんな出版社に送って、初めてご連絡をいただいたのが、御社の『Hanako』でした。嬉しかったなぁ。
――なるほど。その頃から、今みたいなシュールな作風でした?
五月女:全然違います。頼まれるがままに、かわいい雰囲気のイラストみたいなのを描いてました。スタイルにはまったくこだわりがなかったので。でも、やっぱりそれって魅力がなかったみたいで、せっかくいただいた連載のイラストがすぐ終わっちゃったり、そんなにうまくいかなかったんです。