2019年5月18日 10:30
「奇跡!」と学芸員絶賛…シンプルな銀器に隠された革新的な秘密
パラス・アテナが描かれています。鎧(よろい)の首の部分には、舌を出したメドゥーサが金色で描かれていて、権威などに対して舌を出しているといわれています。
展示の際、ライティングを工夫して、下から光を当ててみました。すると、明るい色が見えてきて、背後にもいろいろなものが見えるようになったのです。クリムトの色づかいは本当にきれいなので、ぜひそれも見ていただきたいです。
――詳しくご解説いただき、ありがとうございました。
シーレもあります!
会場には、ほかにも家具や建築模型、ポスターなど、ウィーンの文化を感じられる作品がぎっしりと並んでいます。
さらに、クリムトと同時代に生きた天才画家、エゴン・シーレ(1890-1918)の退廃的な雰囲気が漂う作品も見ることができます。
東京会場の会期は8月5日まで。その後は、大阪(8月27日~12月8日 国立国際美術館)に巡回します。どうぞお見逃しなく!
Information
会期:~8月5日(月)
開館時間:10:00 ~ 18:00※毎週金・土曜日は、5・6月は20:00、7・8月は21:00まで。5月25日(土)は「六本木アートナイト2019」