2019年5月14日 20:00
「知りたくなかった怖い話」きれいな海や湖で突然溺れる怪奇現象の謎 #14
世の中には、科学では証明できないこともあるようです。憑依体質の漫画家・犬養ヒロさんが聞いてしまった【知りたくなかった怖い話】を紹介します。今回は、これからの海水浴シーズンにゾッとする話……。
文・イラスト 犬養ヒロ
【犬養ヒロの知りたくなかった怖い話】vol. 14
水の底
知りたくない度
(P.N おたまじゃくし 主婦)の体験談
20年前になるのですが―――私が小学生の頃、夏休みの間県に住む祖母の家に滞在していた時の話です。
祖母の家のすぐ目の前はとても大きな湖があり、まるで海のようでした。姉と一緒にその湖で泳ぐことにしたのですが、夏休みなのに海と違い、たまに地元の人が通りがかるぐらいで他に泳いでいる人はいませんでした。
姉と浮き輪を付けて湖に入ると、水が澄んでいてきれいで足もとで小さな魚が泳いでいるのが見えます。海と違って波がなく、海水ではなく真水なので水の中で目を開けることもできました。
私と姉は、水が腰下ぐらいの浅いところで泳いで追いかけっこをしたりしていたのですが、泳いでいるうちに私は姉がいる水際のほうから離れたところまで来ていました。
水辺が遠浅だったので安心していたのですが、急に水が深くなっている場所があり、気がつけば足が底に着かずに深くなっていました。