2019年5月14日 20:00
「知りたくなかった怖い話」きれいな海や湖で突然溺れる怪奇現象の謎 #14
さっきまで砂だった水の底は暗い緑色に変わっていて、うっそうとした森のように藻でいっぱいになっていたのです。
「ここは深いから岸に戻ろう…!」そう思った時、藻が足首に触れました。
その次の瞬間……!
何かゾッとするぐらい冷たいものに足首を掴まれて、すごい力で水の中から引っ張られたのです…!
水の中に引きずり込まれそうになった時、水の中で自分の足もとを見ると、藻の中からたくさん「人の手」が伸びているのが見えました。そして、恐ろしいことに、藻から伸びた一本の長い手が、私の足首を掴んでいたのです…!
私は必死で「お姉ちゃんっ!!」と大声で叫びました!
叫んだ瞬間、足首を掴んでいた手が緩んだので、水を蹴って姉のいるほうに行きました。もし浮き輪をしていなかったら、確実に溺れていたと思います。立てるところまで行くと、姉に「水から出よう!!!」と急いで姉の手を引っぱって岸に上がりました。そのことを姉に話すと「足に藻が絡まったんじゃないのー?」と、信じてもらえませんでしたが、後で見ると引っ張られたほうの足首がうっすらと赤くなっていました。
その日の出来事を祖母に話すと、こっそり私に言いました。