2019年6月11日 20:30
没後10年 作家・栗本薫の“濃密な人生がわかる本”2冊
ファンはもちろん、彼女を知らなかった人も、きっと夢中になるはず。
敬愛する妻を見守り続けた夫からの長いラブレター。
『世界でいちばん不幸で、いちばん幸福な少女』今岡 清共に暮らし始めたころから死別するまで、主に結婚生活について綴ったエッセイ。彼女の心の中の赤ちゃんを拾い上げ、ふたりで育てたような結婚だったと綴っている。早川書房1500円
著者の生涯を知りたいならまずはこちらがおすすめ。
『栗本薫と中島梓世界最長の物語を書いた人』里中高志幼少期から最晩年までを、時代の変遷とともに追う。母親に対する複雑な思いが創作や人生にどう影響したかなど知られざる一面に驚き、作品を読む目も変わるかも。早川書房1900円
くりもと・かおる/なかじま・あずさ本名は今岡純代。1953年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、執筆活動に入る。他の代表作に『魔界水滸伝』(正伝20巻、外伝4巻)、ミステリー作品「伊集院大介」シリーズなど。2009年死去。
※『anan』2019年6月12日号より。
写真・中島慶子取材、文・三浦天紗子
(by anan編集部)
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