くらし情報『923人の“死にざま”を描く!? 稀代の“奇書”がコミックに』

2019年6月12日 20:30

923人の“死にざま”を描く!? 稀代の“奇書”がコミックに

古今東西の英雄や武将、芸術家など著名人たち923人の死にざまを、淡々と綴った山田風太郎の大著『人間臨終図巻』。長く読み継がれてきた稀代の奇書を、さらに楽しむためのマンガが登場。それが、サメマチオさんの『追読人間臨終図巻』だ。
923人の“死にざま”を描く!? 稀代の“奇書”がコミックに


「原作本との出合いは中学2年のとき。高校生のいとこの文化祭のバザーで、衝動買いしたんです」

タイトルから、偉人たちの伝記を恭しくまとめたものだろうと想像していたサメさんは一読して面食らう。

「“臨終”とあるから、厳粛に人の死を取り扱った、もの寂しげな語り口かと思いきや、誰がどう死んだかの描かれ方があまりにさらりとしていたので、期待をちゃぶ台返しされたような気分でした(笑)。でも、死は重いもの、というのがそもそもステレオタイプな見方だったのかもしれない。いい意味での軽さに、目が啓かされたところがありました」

サメさんの死生観にも大きく影響した作品をマンガにするに当たっては、迷いもあったという。


「原作の魅力は、風太郎節ともいうべき文章の面白さが大きいんですね。マンガ化するのにヘタに言葉を抜粋したら、その世界観が壊れてしまう。再構築するためのコンセプトが何か必要だろうと思いました」

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