2019年7月8日 19:30
ハルキだけじゃない! 今「日本の小説」が海外でアツい?
そこを意識したスキームづくりをしてきました。日本のコンテンツは多様性があり質が高いので、まだまだ可能性はある。“記念出版”ではなくビジネスとして成功したいと思っています」
『CONVENIENCE STORE WOMAN』
SAYAKA MURATA$20(Grove Press)
米雑誌『ザ・ニューヨーカー』が選ぶThe Best Books of 2018選出
2016年の芥川賞受賞作。コンビニでのアルバイト歴が実に18年となる、古倉恵子、36歳。恋愛や結婚に興味はなく、仕事を愛し日常に満足しているが、周囲はその生き方に批判的で…。現代社会における生き方と価値観の模索がアメリカでも共感を呼んだ模様。
『64』
HIDEO YOKOYAMA28ユーロ(ATRIUM)
ドイツミステリ大賞海外部門1位
たった7日間しかなかった「昭和64年」に起きた少女誘拐殺人事件。時効が迫り、元刑事で今は警察の広報官の三上は再び事件と対峙する。警察組織、記者クラブなど日本特有の文化、風習が盛り込まれた推理小説が海外で高評価を獲得するのは嬉しい驚き。
あらい・ひろし文藝春秋・ライツビジネス部。文芸編集部を経て現職。