くらし情報『女性の脳はスポンジ素材!? 偉人達の「トンデモ女性観」を描いた絵本』

2019年7月6日 19:00

女性の脳はスポンジ素材!? 偉人達の「トンデモ女性観」を描いた絵本

個人的にはカナダってフェアネスが浸透している国という印象が強かったので、この描かれ方は意外でした。

瀧井:欧米の国々はもっと平等という意識が強いと思いがちだけど、小説や映画を通して改めて気づくことって結構ありますよね。

女性の脳はスポンジ素材!? 偉人達の「トンデモ女性観」を描いた絵本


三浦:『ノーラ・ウェブスター』は、’70年代のアイルランドが舞台。夫に先立たれて復職するしかない専業主婦が、何も期待されていない社会の空気のなかで自覚的に生きることを目指すわけです。ジェンダー小説っていうのは結局、女性が自己選択していく小説なのかなと思いました。要は女性を取り巻く社会の差別や偏見って、濃いか薄いかの違いはあるけれども、いつの時代も世界中に存在する。そのなかで主人公たちが何を選び、どうやって生きるのかを決意する小説だといえるのかも。

瀧井:ジェンダーを扱った作品はたくさんあるから、カテゴライズすることがはたしてよいのかって思いも正直あります。
普及していくためのアプローチも大事だろうし。そういう意味でいいなと思ったのが、『サイモンvs人類平等化計画』。ゲイの男の子がカミングアウトするか悩むYA文学なのですが、10代の子が読むものとしてこういう小説が翻訳されるのは、とてもいいこと。

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