2019年7月16日 19:00
大東駿介「取り繕えばすぐに見破られてしまう…」 舞台『美しく青く』
そういうことから目をそらさない、痛みを伴っている感じがあるんです」
これが初の赤堀作品への出演。
「取り繕ったりすればすぐに見破られてしまう…自分の恥を晒すくらいむき出しの状態でないと立ってはいけない感じが、いまの稽古場にあるんです。千秋楽まで、楽をせず、つねに自分のなかに鮮度の高い感情を保っていられたら」
作品について語り始めると次々と言葉が溢れ、徐々に熱を帯びてゆく。
「いつも作品に入る前になると、自分の脳が作品に向けて整理されていく感覚があるんです。テレビのニュースも日々の出来事も、いまは自然と赤堀さんのフィルターがかかって入ってくるから、どこか沸々としていて健康的じゃない感じ(笑)。ただ、いろんな汚いものが見えてしまうからこそ、目の前の何でもない幸せや空の青さに感動したりできるんですよ。それこそ僕が赤堀さんの作品を好きな理由なんだと思います」
だいとう・しゅんすけ1986年3月13日生まれ。大阪府出身。
放送中の大河ドラマ『いだてん』(NHK)に出演。来年、ベルリン国際映画祭で高く評価された出演映画『37Seconds』が公開。
『美しく青く』自警団のリーダーである青木保(向井理)