2019年8月6日 18:30
トイ・ストーリーが「愛される」秘訣は意外にも…監督が明かす
でも、だからといって、最新技術で超リアルにおもちゃたちを作り込んでしまうと、きれいには見えるけどかわいさは失われちゃう。あくまでアニメーションのおもちゃであって、本物らしさはそこそこに。そのバランスをとるのが、その矛盾に立ち向かう一番の難しさだね」(クーリー)
「たとえばボー・ピープ。彼女は1作目と2作目に出てそれきり。今の技術でアップデートした姿を作ってしまうと、以前のかわいらしさがなくなっちゃう。だから、ボーに関しては0スタートで最初から作り直しているんだよ」(ニールセン)
ちなみに旧作のアーカイブは、どの程度参考にしたの、監督!
「ピクサーにはありとあらゆる資料が残っているからね。と言っておいてなんだけど、じつはピクサー・アーカイブスに入ったことがないんだよね(笑)」(クーリー)
「みんなが資料を持ち込んでくれたから行く必要がなかったんだよね。それに、1作目で中心人物だったスタッフがまだたくさん働いているから、彼らの知恵が最大の宝物だったと思うよ」(ニールセン)
マーク・ニールセン(Mark Nielsen・右)’98年の『バグズ・ライフ』からピクサーに参加し、’06年の『カーズ』でストーリー・マネージャー、’15年の『インサイド・ヘッド』ではプロデューサー補を務めた。