2019年8月1日 21:00
村を救った14歳とは…学校を退学した少年が起こした奇跡の実話
あとは、マラウイでこの規模の撮影は初めてだったこともあり、今回はケニアや南アフリカ、ブラジル、イギリスといった国外から機材を持ち込んだり、スタッフを連れていかなければならなかったというのもあったかな。
とはいえ、マラウイの人にもたくさん参加してもらうことができたから、マラウイに根差した空気感はあったし、そのうえでインターナショナルな現場になったのはよかったことだと思うよ。だからこそ、参加してくれた全員が「この少年の物語をみんなに届けたい!」というワクワクした気持ちを持つことができたんだ。
現地の人たちがリアルな空間を作ってくれた
―では、マラウイでなければ撮れなかったものもありましたか?
キウェテルさんもちろん、マラウイでなければ不可能だったシーンもたくさんあったよ。例えば、大統領が村にやってくるシーンでは、エキストラが1000人くらいいたけれど、マラウイの方たちが参加してくれなければ生まれなかった場面と言えるよね。
実際にあの当時の経験をしている人も大勢参加してくれただけに、群衆のリアクションだけでなく、歌や踊りもすごくリアルなものになったよ。もし、ほかの国で撮影していたとしたら、そういった部分はなくなっていたんじゃないかな。