2019年8月23日 19:20
「日本のアニメには誰も到達できない」フランスアニメ界の巨匠が語る理由
そういう意味でも、すごくワクワクするような情熱のある時代だったんだと思います。
女性を軽蔑し、侮蔑し、虐待するという現実があったからこそ、男性支配という“悪”を描くにあたって、それと対極にある素晴らしい女性たちの進出を描きたかったのです。
―劇中では数々の著名人たちが重要な役割をはたすために登場しており、その数は100人を超えていますが、監督が影響を受けたアーティストはいらっしゃいますか?
監督昔から好きなのは、画家のロートレック。なぜなら、彼はとても自由な気質の画家で、彼が描く人物像は生き生きとしているからです。おいしい料理を愛し、友達もたくさんいて、自分自身の人生を謳歌しているところが彼の魅力だと思います。
―監督はアニメーションに関しては独学ということですが、日本の作家や作品から影響を受けている部分もありますか?
監督もちろん、宮崎駿さんと高畑勲さんは避けては通れない巨匠だと思います。あとは、細田守さんの作品も非常に興味深いですね。とはいえ、日本のアニメはあまりにも素晴らしいので、誰の作品がいいのか迷子になってしまいそうなくらいです。
(笑)
日本のアニメは他が到達できないところまで来ている
―監督の目には、いまの日本のアニメはどのように映っていますか?
監督日本のアニメは、ほかの国のアニメ業界が到達できないほどの評価を得ていると思っています。