2019年9月9日 20:30
どうして夢を見るの? いつ見てる? 睡眠時の“夢”の秘密
「夢は自分の頭の中だけで上映されている映画のようなもの。また脳は、私たちが生まれてからこれまでの記憶を膨大な蔵書に収めた図書館のようなものです。その情報はすべて自分の脳の中にあります」
起きているときに入ってくるさまざまな情報を整理すると同時に、脳にストックされている記憶や情動(感情)などが引っ張り出され、組み合わされる。大脳生理学的にはそれが夢、と考えられている。夢はただぼんやり上映されているのではなく、頭の中に詰まったものを処理するため、というのが“夢の情報処理仮説”と呼ばれるもの。
「人は今日より明日、明日より明後日をよりよく生きるために学習していきます。その学習に必要な記憶を一生懸命分類している作業を夢と考えることもできます」
頻繁に使う情報は手近な記憶の棚の上に出しておくから、分類作業中もアクセスしやすい。だから、現実世界でいま気になっている懸案事項が、夢に繋がりやすいともいわれる。
Q. 夢の内容はどうやって決まる?
A. 恋愛、仕事、気にしてること…。寝る前に触れた情報がトリガーに。
「起きているときと寝ているときの脳は連続しているので、夢にはその人の世界観が出てきます。