くらし情報『長塚圭史・阿佐ヶ谷スパイダースの新作は“幻”の歌舞伎向け』

2019年9月10日 19:30

長塚圭史・阿佐ヶ谷スパイダースの新作は“幻”の歌舞伎向け

長塚さんにとっては、10年前の自分と向き合う作業でもある。

「当時考えていたのは、歌舞伎を知らない人でも楽しめるようにということ。それで、どんな荒唐無稽も演劇的ミラクルとして取り入れられる仕掛けとしてメタ的な構造を用いています。生に執着するあまり心中できなかった『~東文章』の物語の中にいる清玄と、ヒロインになりたくてその物語に縋りつき桜姫になろうとする女、そして彼らと関係のない戦後という時代に、どうにか生き延びようとする権助の3人が、ある瞬間に重なり合う。俺、面白いことやろうとしていたんだなって(笑)」

その“荒唐無稽”こそ、長塚さんが信じている演劇の醍醐味でもある。

「僕がピーターだと名乗れば、観客がそう信じてくれるのが演劇の魔法。僕が『~東文章』を好きで嫌いなのは、作者と観客の都合で物語の整合性がどんどん無茶苦茶になるところなんですが、いまは、信じて語れば真実を引き寄せる演劇の無茶をとことん楽しみたいと思っています」
長塚圭史・阿佐ヶ谷スパイダースの新作は“幻”の歌舞伎向け


ながつか・けいし1975年5月9日生まれ。東京都出身。阿佐ヶ谷スパイダースを主宰し、脚本・演出を手掛けるほか、俳優としても活躍。今年4月にはKAAT神奈川芸術劇場の芸術参与に就任。

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