2019年9月27日 20:20
バービーが60周年! “多様性”を尊重するブランドの信念とは?
まずは、ロバートさんなどのデザイナーがコンセプトを考えて、デザイン画を描くことからスタート。
「1体のバービーを作る時、1本の映画を作るくらい様々なことを考えます。例えば、ピンクのバービーを作るとしたら、辞書で“ピンク”の意味をチェックしたり、パリやミラノの最新ランウェイでどんなピンクのアイテムが登場しているか調べたり。いろいろなところからインスピレーションを貰って、デザイン画を描き始めます」(ロバートさん)
デザイン画が出来上がったら、専用のコンピューターソフトを使いながら、2Dのイラストを立体的な3Dモデルに起こしていく。データは3Dプリンターですぐに出力できるため、現物をチェックしながら作業可能。輪郭や頭の形、口角の上がり具合など細部までこだわり、コンセプトに合う顔の形ができるまで試行錯誤するそう。
人形のベースが完成した後は、顔の絵付けと髪の毛の縫い付けに移る。3Dプリンターで出力したのっぺらぼう状態の顔に、極細筆で眉毛や唇を描くわけだが、1mm単位での調整を要する緻密な作業。
米粒ほどの小さなスペースに、生き生きとした表情を描けるのはトップレベルのドールクリエイターだから成せる業。