2019年9月26日 20:50
どん底の生活苦から…貧困男子、出会いが生んだ奇跡の復活劇
音符に込められた感情も表現する必要があった
―では、ジュールさんが最初に脚本を読んだときは、どのような印象を受けたのか教えてください。
ジュールさんまずはこの物語にとても感動しました。しかも、それぞれのシーンを頭の中で想像することができるくらい的確な脚本だったので、その瞬間からマチューに感情移入してしまったほどです。彼が悲しいときには同じように悲しくなっていたし、怒っているときは同じように怒っていました。
―劇中ではジュールさんの存在感が際立っていましたし、繊細な表情も見事に表現されていました。そのなかでも、主演としてのプレッシャーはありましたか?
ジュールさんやはりプレッシャーはすごく大きかったと思います。ただ、そのプレッシャーというのは、主演を務めるということよりも、信ぴょう性のあるミュージシャンを演じなければいけないという音楽的な部分が大きかったですね。
―ということは、役作りではピアノの演奏が一番の課題だったのでしょうか?
ジュールさんそうですね。
とはいえ、ただピアノを弾くだけでなくて、それぞれの音符に込められている感情を自分自身も実感することが僕にとっては挑戦でした。