いつの時代も人々の生活と共にあった「暦」。日々の営みを支え続けてきた古来の知恵を運命学研究家のC.I.さんが4つのコラムに分けてお届けします。今回は「秋の味覚」「吉祥の宿・鬼宿」「木枯らし」「今秋からの天文イベント」です。
食欲の秋。せっかくだし料理を楽しもう!
涼しさとともに秋の実りが食卓を彩り始めます。生き物は皆、寒い冬に備えて食欲旺盛になりますが、ありがたいことに人間は料理をすることができます。色彩の美しさや立ち上る香りを楽しみながら、その味わいを堪能できる。これは本当に素晴らしいことです。
つい出来合いのものや外食で済ませがちな昨今、あえて料理する日を決めておくのもいいかもしれませんね。旬の魚に滋養豊かな根菜、葉物、きのこ類、自然な甘さの果物。豊富な食材があなたを待っています。
茹でる・焼く・蒸す・煮る・炒める・揚げる、どんな調理法にしようかと考えるのもまた楽しいひと時です。それに自分自身を慈しみながら、または大切な人を想って作る料理は、間違いなく心の栄養にもなります。
心を育て美しくする、吉祥(きっしょう)の鬼宿(きしゅく)。
二十八宿の「鬼宿」は精霊を意味し、古来、吉祥の宿とされています。