2019年10月17日 21:00
挨拶、物を拾うとき…“色気”を感じる“しぐさ”8選
今求められるのは、内面の奥深さを感じる知性や品のある色気…。それは、ふとした“しぐさ”にも表れます。「指一本触れさせずとも感じさせる色気」について、日本舞踊藤間流師範・藤間希穂さんに伺いました。
色気の定義は時代とともに変わるもの。あからさまなボディタッチなど、直接的な行為がアピールにつながることもあれば、それとは反対に、女性らしい慎ましさから滲み出る色気というのもある。
「たとえば歌舞伎などの古典芸能の世界では、遊女の最高位を松の位の太夫と言いますが、このレベルの女性は殿方をもてなし、楽しませるものの、自らに指一本触れさせることはありません。あらゆる芸事をマスターし、高い品格を身につけることで自分自身を磨いていくのです」(藤間さん)
そして、今の時代に本当に必要とされるのも、まさにこうした“中身の伴った色気”だという。
「何より大切なのは、品があって礼儀正しいことです。
その第一歩として、自分の所作から見直してみるといいでしょう。礼儀とは自分をアピールするためではなく、相手を心地よくするための作法。一つ一つの所作を丁寧に行うことを心がければ、艶やかな色気を身につけることができるはずです」