2019年10月24日 20:30
小林薫「料理もできないような“昭和の男”じゃダメ」『深夜食堂』に新シリーズ
そしてその組み立てが、美味しさを作り出すんですよね。10年このドラマをやって、その意識は芽生えました。でも、何はともあれ早くビールが飲みたいので、作るとしても手がかからないものだけ。だから僕が家でやるのは、枝豆茹でて塩を振る、程度のことですよ。まあ多少見栄えがいいように、先をちょっとカットしたりはするようになりましたが(笑)。でも今は、なんていうかな、たとえ結婚していても、人に頼って生きる時代じゃなくなってきていると思うので、自分のことは自分でまかなう、という考え方に変わってきました、僕も。
――えええ!昭和世代の小林さんに、なぜそのような意識変化が起こったのでしょう…?
ん~、特に何か大きなことがあったわけではないんですが、ここまで生きてきて、改めて、料理もできないような、いわゆる“昭和の男”じゃ、だめなんじゃないか、と思ったんですよ。僕はまさに、“昭和どっぷり系”の男なんで。
そう思ってからは、仕事が午後からのときは、午前中は家事やってますよ。まず朝、犬の散歩行って、帰ってきて朝ごはんを食べたら、洗い物が残っていたら片付けるし、洗濯もする。つけ置き洗いなんかも、ちゃんとします。メダカに餌をやったり庭木に水をやったりも。