2019年10月30日 20:50
若者の集団ドラッグ中毒…トランス状態で狂喜乱舞した先に迎えた結末
実際に起きた事件から着想を得たという本作もカンヌ国際映画祭で上映された際には、賛否両論を巻き起こし、大きな話題となったほどです。そこで、撮影の舞台裏や監督がインスピレーションを受けているものなどについて語っていただきました。
―まずはなぜダンスをモチーフにした作品を手掛けようと思ったのか、その理由からお聞かせください。
監督それは、僕がもともとダンスを見るのがすごく好きだったから。才能のあるダンサーたちの踊りというのは引き込まれますし、本当に素晴らしいですよね。そういった思いからもダンスの映画を撮りたいというのは、つねに自分のなかに強くありました。
それだけでなく、ダンスを映し出した映画からはたくさんのエネルギーが放出されていると考えていた部分もあったと思います。映画というのは、あくまでも作りものであり、観客たちもそれが“嘘”だとわかったうえで観に行っていますが、それをわかっている前提だとしても、そこから発せられるエネルギーというものは感じられるものですからね。
―今回は演技未経験のダンサー21人とプロの女優1人を起用されていますが、どのようにして選ばれましたか?
監督ダンスを軸にした映画ということもあり、今回は演技ができる人を探すのではなく、踊れる人を探すことに集中しました。