2019年10月30日 20:50
若者の集団ドラッグ中毒…トランス状態で狂喜乱舞した先に迎えた結末
まずはできるだけパリ近郊に住んでいる人のなかからネットで検索し、ある程度人数を絞ってから実際に会って話をするという方法をとりました。最終的に選んだのは18歳から23歳までの若いダンサーたち。
彼らはプロではなく、時折イベントに出演したりして趣味でダンスをしているような子たちですが、重視したのは、カリスマ性を持っていることと、感じのいい人、そして撮影現場で僕と馬が合うかどうかということでした。
彼らに演技力は求めていないとは言ったものの、物語のなりゆき上、心理的に難しいキャラクターが必要なところもあったので、そこに関してはプロの俳優に入ってもらっています。
―撮影で大変なこともあったのでしょうか?
監督企画が立ち上がって準備までに1か月かかり、そのあとは順撮りをしながらだいたい15日ほどで撮影を終えました。今回は即興でストーリーを進めていく形をとりましたが、ダンサーたちは精神的にトランス状態になることも含めて非日常をすごく楽しんでもらえたようです。僕にとっては、どのシーンも忘れられないものになりました。
演技未経験のダンサーの演出方法とは?
―今回は台本が数ページしかなかったそうですが、演技をしたことがない彼らにアドリブで演じさせるのは難しさもあったと思います。