2019年10月30日 20:50
若者の集団ドラッグ中毒…トランス状態で狂喜乱舞した先に迎えた結末
どのような演出をされたのでしょうか?
監督冒頭にダンサーたちのインタビューがありますが、実は最初の段階ではあのシーンは予定していませんでした。撮影を進めていくなかで、最終日の3日ほど前にスタッフと話をしていて、ダンサーたちそれぞれが語るシーンが足りないということになり、急遽入れたんです。
そのときはすでにほかのシーンを終えたあとだったこともあり、彼らも自分の役どころを十分に理解していたので、それに加えて自分のダンスに対する情熱や思いを語ってくださいとお願いして撮りました。ストーリーの結末に関わりのある子だけには、こちら側が決めたセリフを話してもらうようにしていますが、それ以外の人には、5~10分くらい自由に話してもらい、こちらが面白いと思うところだけを選んで編集しています。パーティ中の会話に関しても、同じような方法で撮影しました。
―そんなふうにアドリブが中心の物語のなかで、結末はどのようにして目指していったのでしょうか?
監督もちろんエピローグはなければいけないと思っていたので、考えてはいましたが、最初の段階で具体的には決めていませんでした。なぜなら、撮影を順番に進めていくなかで少しずつ自分のなかに形ができていったからです。