2019年11月12日 19:00
常勝チームは体育会系的“上下関係”がない? 青森大男子新体操部の場合
後でその理由を聞いたら練習が厳しすぎる、と。それでいったんチームを壊して、生徒に自分たちで目標を決めさせたんです。全国優勝したいのか、ブロック大会で勝てればいいのか、決めたら俺はそれに合う指導をしていくからと。青大に来てからはその苦労がないのはいいですね。ここへはみんな日本一になりたいという強い覚悟を持って入ってきていますんで。
――でもそれもいまのような常勝校になったからですよね。創設当初は、どのように学生たちを引っ張っていかれたんでしょうか。
中田:3人の同好会から始まり、翌年に8人入って部に昇格して、初めて大会に出たんです。
でもうちは1~2年だけのメンバー。その時“自分たちが目標にしてきた上級生たちと戦うのは無理だ”と言われてカチンときちゃって、2年後、3年後に勝とうと思ってるようじゃダメだ、いま勝つんだって気持ちにならないとって、まずは意識改革から始めました。僕は選手たちに「俺はあの学校に勝つよ」とはっきり宣言しました。
――それがいまやインカレ18連覇。プレッシャーもありますよね。
中田:それは毎年あります。でも、自分以上に選手たちには重いものがあると思います。こまめに声をかけるようにはしていますけれども、試合が始まれば見ていることしかできない。