一年の始まりは初詣から。
一年で最初のハレの日の行事、それが初詣。毎年決まった神社に行っている人もいれば、「今年はどこに参拝しよう…」なんて考えている人も多いのでは。新年を迎える前に、歴史作家の戸矢学さんに初詣の基本を伺った。
「初詣は自分を見守ってくださる神様に感謝を述べ、新年のご挨拶をする場。神様の前で心の穢れを払い、新たな一歩を踏み出すためにも、正しい場所、正しい作法で参拝することが望ましいでしょう」
とはいえ、そもそも日本には八百万(やおよろず)の神がおわし、神社の数も全国あまた。その中で、自分が初詣で参拝に行くべき神社とは?
「人には、それぞれ氏神様が存在します。
氏神とは、その名の通り名字(氏)を同じくする人たちが祀る祖先神のことで、自分と同じ名字の氏神を祀っている神社こそが、あなたが本来初詣で参拝すべき神社といえます」
自らの運を切り開くためにも、初詣の正しい知識は必要不可欠。意外と知らない初詣のポイントとは?
■神社のハシゴはNG!
「日本の神様はおおらかなので、氏神様とともに別の神社を崇敬すること自体は構いません。ただし、あくまで優先すべきは“自分の氏神様”ということを忘れずに。