2019年11月20日 21:00
「ミナ ペルホネン」が過去最大の展覧会 皆川明「100年続くブランドに」
最近ではファッションに限らず、ファブリックから家具、食器、新聞の挿絵まで、仕事はますます広がっている。「それぞれの仕事にまた違う醍醐味がある」と意欲的に取り組んだ結果、その延長線上に現在がある。仕事は思わぬ方向につづいてゆく。そんな想いも本展のネーミングには込められている。
展覧会ではそんな彼らの仕事の全容を多岐にわたり紹介する。生地や衣服、プロダクトに加えて、テキスタイル用の原画、皆川さんの挿絵など創作の背景を浮き彫りにする作品群や資料も併せて展示。演出を手掛けるスタッフも一流ぞろいだ。空間構成は建築家・田根剛が、グラフィックデザインには葛西薫が参加する。
さらに会場には皆川さん原案で建築家・中村好文設計の宿のプロトタイプも登場。また現代美術家・藤井光が撮り下ろしたミナ ペルホネンの映像作品の上映も必見だ。
「展覧会は見る人と展示品の距離が近く、素材や作品の細部に至るまで見ることもできる。来場者の感性でゆっくりと、何度でも鑑賞していただきたいですね」
2000年の発表以来、ミナ ペルホネンを代表するテキスタイルとなった“tambourine”。“tambourine”2017SS photo:Shoji Onuma
幾何学模様と具象的な図案を組み合わせた“symphony”。