2019年11月21日 19:50
中東問題にまさかの展開…和解に必要だったのはユーモアだった⁉
監督ただ、カンヌで注目されて以降、政治的な作品を毎回期待されてしまうので、いまは「ただ有名になりたいから」とか「お金持ちになりたいから」といった単純な気持ちで映画を作ることができなくなってしまいました(笑)。
―では、そのなかで映画作りを続けている理由は何ですか?
監督実は私も同じ質問を自分に問いかけているところなんですよ。というのも、映画を作るときは、自分を後押しする情熱や何かが必要なものだと思っているからです。ただ、いまはいろいろなオファーを受けているので、そういう立場を楽しんでいる感じもあります。
次は日本を舞台に撮る可能性もあるかもしれない
―そんななかでも、次のテーマとして考えていることがあれば教えてください。
監督せっかくなので、次は自分の出自にまったく関係のないハリウッドで作ってみたいとも思っています。あと、長年のアイディアとして持っている企画は、主人公がパレスチナ人でも政治色のないコメディに徹した作品。以前、高校時代の友人の結婚相手を探しにNYに行くというドキュメンタリーを撮ってフランスのテレビ局で放送しましたが、それをフィクションにして作りたいと考えています。