2019年11月30日 18:40
恋も仕事もうまくいく!…相手が心地よく感じる「話の聞き方」#11
私には取り立てて自己アピールできるものはありませんでしたから。でもそれがかえって印象的だったようなのです。
アメリカでインターンに採用されたときも社長に「君を選んだのは、候補者の中で唯一話の腰を折らず最後まで真剣に聞いて、言葉を選びながら質問に答えたからだ。ほとんどの候補者は“自分はこれができる、アレができる”とアピールするばかりで、キチンとこっちの話を聞かないものだからね」と言われました。これに関しても種を明かすと、別に私に傾聴力があるわけではありません。ネイティブではないので最後まで聞かないと質問の意味がよくわからなかったためだし、深く考えて答えているように見えたのも、頭のなかで日本語を英語に翻訳するタイムラグがあっただけ。のちにそれを告白すると、社長に大爆笑されました。
ところで私はニューメキシコ州サンタフェにあるウパヤ禅センターというところで暮らしていたことがあります。
ウパヤではカウンシルという円陣を組んで座ってそれぞれ正直に話して、それをみんなが偏見を持たずに聞くという時間が定期的にありました。そのカウンシルで、相手の”聞く力”で完全に心をつかまれ、自分の行動が変わったことがあります。