2019年12月10日 19:30
結成10年のwacci、新アルバムは“共感”がポイント?
「別の人の彼女になったよ」がサブスク総再生4000万回を超えるなど、いま注目のバンド、wacci。AL『Empathy』は、印象的なメロディと開かれたアレンジとリアルな歌詞で、共感度が高い一枚に。
「結成から10年。普通の日常を生きてる人に寄り添えるような音楽を作りたくて活動してきたことを考えた時に、『共感=Empathy』って言葉が浮かんだんです」(橋口洋平・Vo&Gt)
「ここにいる」では、wacciが音楽を作る理由が歌われている。
「初めて自分たちが歌ったり演奏することについて書いてみました。王道の“良い”メロディで、誰にでもわかる歌詞で、自分たちの意志がしっかり伝わるように書いた。〈なくても生きていけるけど あるから生きてこれたって〉という歌詞がありますが、災害のたびに、歌って無力だなと思う。でも何年か後に辛かった時を振り返ると、歌があったから生きてこられたって思わせる力はあると思ってるんです」(橋口)
『Empathy』ははっきりと情景が浮かぶ曲ばかりだが、メンバーそれぞれの共感ポイントというと?
「『足りない』。
別れようとしている相手に対してこういうことを思ってしまうっていう黒い部分が出てて、すごく好きです」