2019年12月11日 20:40
SNSがポイント…この時代に“ヒット”を生み出す条件とは?
(甲南大学文学部教授・栗田宣義さん)
取捨選択が自由にできる今、狭く深く刺さるものが熱狂につながる。
世界中のあらゆる情報を、インターネットやSNSを通じて自分で探せる今。私たちが好きになる対象や選択肢は、無限に広がっているといえる。
「個人がより自由に、多くのものから取捨選択できるようになったことで、それぞれが熱狂する対象は細分化していきました。ある意味、社会全体を包み込むような一大ムーブメントや、カリスマ的な存在が誕生しづらい時代であるともいえます」(マーケティングアナリスト・原田曜平さん)
「僕が思う熱狂とは、寝ても覚めてもそのことを考えずにはいられない状態。そして、時に人生すら変えてしまうほどの大きな影響を人に与えるものです。でも、今の時代、たとえばものすごい動画の再生回数を叩き出すような、とんでもないアーティストですら、必ずしもマスに受け入れられた存在ではないのが面白い。なかには、ファン以外の人にはほぼ知られていないケースも。
幅より、狭くてもグサッと心の奥底まで突く深さこそ、今の熱狂には不可欠なのだと思います」(SHOWROOM代表・前田裕二さん)
スマホというデバイスそのものに熱狂。