2020年1月12日 18:30
BiSH生みの親・渡辺淳之介 “過激なプロデュース”の裏側とは?
というのも、一緒にやっている松隈ケンタという音楽プロデューサーがいるのですが、僕は彼の音楽が好きで、それをどうカッコよく伝えるかということを大事にしています。言い方は悪いですが、アイドルの子たちは、そのための装置のようなもの。でも、逆に言えば、彼女たちにとっての僕たちも、後に羽ばたくために使う装置ですから。お互いに利用し合っている関係だと思います」
また、「いまのアイドルは自由度が高いですよね」と渡辺さん。
「ゴリゴリのパンクバンドが急にラブソングを歌うと引かれるけど、アイドルは何をやっても許される。自由度の高さは魅力」と話す。しかし、そんな時代の中でも、渡辺さんがとる戦略には過激なものが多い。特に、BiSのファーストシングルである「My lxxx」のPVは、全裸のメンバーが樹海を走り抜けるという衝撃的なもので、話題をさらった。
「当時、BiSはインディーズだし、お客さんが100人くらいしかいなかった。“とにかく知ってもらいたい”という一心しかなかったし、必死で創りました。100kmマラソンなども行いましたが、攻めたことをしたいとは一切思っていません。名前や曲が売れるなら、王道の曲や売り方でいいと思っています。