2020年1月13日 20:30
稲葉友「渋谷が大嫌いでした」道玄坂を歩くと思い出すこと
開発が続き、絶え間なく変わり続ける渋谷。信号機、ネオン、工事ランプと、さまざまな光が交差する街で、稲葉友さんとティム・ギャロさんの撮影は行われた。
稲葉友さんと、撮影したティム・ギャロさんに東京についてお話をうかがいました。
渋谷×稲葉友
写真:ティム・ギャロ
稲葉:渋谷ってずっと工事してますよね(笑)。完成形が見えず、今回の撮影では工事している街の狭間に落とされた感じがしました。
ティム:東京は常に変わり続けているのが魅力だし、愛される理由。でも、変化や成長には不安も伴う。僕には、駅前に広がる歩道橋が街の心臓みたいだと感じられるんです。
立ち止まるとすごく揺れるんですよ。それがダイナミックな鼓動のようなんだけど、揺られていると自分を見失いそうにもなる。それでも稲葉さんはブレない、本物の表現者だとファインダーを覗いてわかったから、シャッターを切るのがすごく楽しかったですね。
稲葉:僕も、二人でめちゃくちゃ楽しく撮影してることが嬉しくて笑いが込み上げてきました。
ティム:テンション上がったよね。
稲葉:渋谷は開発の途中で、この先10年、20年と同じ景色は続かないじゃないですか。