2020年1月10日 19:40
毎日5分だけでもOK…納得! 僧侶や尼が「若く見える」理由 #18
わたしの体験でこんなことがありました。禅センターの集中瞑想期間、接心でのことです。プレジデントの隣の席に坐ることになったので、「いいところを見せなくちゃ」と欲が出ました。ところが朝食前の瞑想では腹の虫の大演奏。さらには寒暖差アレルギーによる鼻水が滝のように流れてしまうというありさま。「恥ずかしい! こんなはずではなかったのに」と体験に抵抗しようとするほど、嫌な気分が増すばかりで全然坐禅にも集中できません。
心と体の真の若さを手に入れる瞑想のコツ。
そこでプレジデントに正直に打ち明けました。すると彼は「素晴らしい。その体験をありのまま感じてみなさい。嫌な気分も『そうか』と感じて、ずっと握ろうとしないで手放したらいい」と助言してくれました。それから肩の力を抜いて、勝とうとかうまくやろうという気持ちを手放すように心がけました。
となると瞑想中に体験するのはこんなものです。お腹が鳴る。恥ずかしい。
体が熱くなる。一番熱いのは頬だな。熱い。熱い。熱のピークを迎える。やがてその熱は消える。そういった一連の流れを「そうか」と観察していきます。それになんの肉づけもしません。
そして吐く息とともに手放すと、また次の体験がライブでやってきます。