2020年1月12日 20:40
藤原季節、宮沢氷魚にとって「異物でありたかった」 撮影初日に…
だから、迅と渚はお互いにないものをきっと持っていて、それを与え合える関係が作れればな、って。
宮沢:(岐阜県加茂郡)白川町の現場に入ってすぐに、同じ部屋に住み始めたのはよかったと思う。毎晩夜中まで、鍋をつつきながら、熱く語り合ったよね。
藤原:僕がその前の作品で訪れていた、熊本の天草で手に入れた焼酎を飲みながらね。
宮沢:あれ、うまかった!そういえば撮影初日に、天草の教会で買った貝殻ももらったね。
藤原:いつもはいきなりそんなものあげたりしないんだけど、きっとスタートの時点から自分が氷魚くんにとって異物でありたかったのかな。ただの映画の相手役じゃないという、枠組みを超えた間柄になろうとしていたのかも。
宮沢:お互いに知らない世界に飛び込んでいくことに不安しかなかったし、撮影中も苦しいことのほうがはるかに多くて…。
センシティブな部分と向き合っていくうちに、どんどんしんどくなったよ。
藤原:渚が子供を連れて迅の前に8年ぶりに突然現れて、しばらく3人で暮らすシーンはただただ幸せだった。でもそのあとに、陰で傷ついている人がいると気づいてからが、僕は辛くて。
宮沢:親権争いの裁判シーンは、季節くんはとくに辛かったと思う。