2020年1月12日 20:40
藤原季節、宮沢氷魚にとって「異物でありたかった」 撮影初日に…
観てくれた人たちにも、「2人の人間がただお互いに好きだってことを描いた映画」だと思ってもらいたくて。特別なことじゃないんだよ、当たり前に存在している人たちなんだよって。
宮沢:そうそう。でも、それを作り上げるのは本当に難しかった。
藤原:そこにたどり着くために僕ら二人も、そして監督も相当悩んでいたもんね。
宮沢:監督に相談すると、監督が一番悩んじゃうからね(笑)。
藤原:そうなの(笑)。撮影が終わったからといって、僕らの仕事はまだ終わらない。
ここからだと思うんだよね。こんなふうにインタビューを受けることで、自分の認識をどんどん更新していかなければならないって思う。
宮沢:話せば話すほど、僕らの認識も変わるから、毎回言ってることが違ってしまうのは本当に申し訳ない気持ちがある。でも、僕らも日に日に新しい発見があって認識を更新していくし、取材で問われる度に考え直してしまう。でもそれでいいんだよね。
藤原:考えないこととか、捉え方を更新しないほうが危ないと思う。とはいえ、古かったものが猛烈に新しくなっていくわけじゃないけど、でも10年後には、今はまだ当たり前じゃないことがごく当たり前になっていると思うし、同性愛者のカップルが手を繋いで街を歩いているなんて普通だと思うの。