2020年1月11日 18:30
役者が憧れる名優・藤竜也、いまでも緻密な役作りを続ける理由
というのも、年を取ってからあんまり馴れ馴れしく触ると嫌がられたりするんですよ。だから、何とかしてこの状況を打開しようと思って、「明日何が起きるかわからないんだから、寝る前に握手くらいしない?」と提案してみたんです。
そしたら、「それもそうね」となり、そこから毎晩握手するようになりました。「また明日ね」みたいな感じなんですけど、最近は握手しないと、寝つきが悪くなっちゃうくらいなんですよね(笑)。
いまでも自信がなくて不安になることもある
―とても素敵なお話です。では、俳優としてやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
藤さんそれは脚本を読んで、やると決めたとき。いくつになっても、小学校1年生みたいな慣れない気持ちがいいんですよ。自信がつくまで、「俺にこの役できるのかな?」といつも思いますから。
―藤さんでも、自信がないときがあるものですか?
藤さんどの作品も、基本的には最初は自信がないですね。でも、そのうちにだんだんやれるような気になってくるんです。
―それが、先ほどのような緻密な役作りをされる理由でしょうか?
藤さんそうですね。不安なんでしょうね、多分。そんなことしなくてもぱーっと行けちゃう人もいると思うんですけど、僕はそういうふうにしていかないとダメなんですよ。