くらし情報『ゾクゾクする! “色っぽい”作品6冊をじっくり読んでみたい』

2020年3月31日 21:00

ゾクゾクする! “色っぽい”作品6冊をじっくり読んでみたい

華やかさとつつましさ。削ぎ落としの美学を堪能。
ゾクゾクする! “色っぽい”作品6冊をじっくり読んでみたい


『対岸のヴェネツィア』内田洋子 著¥1,400/集英社
長くミラノに住む作者が、イタリア人ですら“暮らしづらい”と言うヴェネツィアで暮らすことを決意。そこで出会った人々や街の様子を綴った12のエッセイ。「どこか人を拒むような雰囲気もある、不便な街・ヴェネツィア。でも内田さんのフィルターを通して見ると、その暮らしづらさまでもが官能的になるから不思議。秀逸なのが、住むことになった部屋との出合いのくだり。窓から見える風景の描写は、私も住んでみたいと思うほど魅力的」

ほとばしる熱情をクールな言葉で詠む、抑制の色気。

ゾクゾクする! “色っぽい”作品6冊をじっくり読んでみたい
『メタリック』小佐野 彈 著¥2,000/短歌研究社
LGBTであることをオープンにしている歌人のデビュー作。370もの短歌が収録されており、恋愛や、世の中の不条理、ままならないことなどへの思いが溢れている。「とにかく“愛を詠む”熱量がすごい。好きな人への気持ちをストレートに詠んでいる、恋文のような短歌がたくさん収録されています。自身のセクシュアリティへのとまどい、叶わない恋に飛び込むみずみずしさ…、抑制が利いたモダンな表現によって、逆に彼の繊細さや孤独感を強く感じます」

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