2020年3月25日 19:30
腕を高く上げてリラックス! 中医学的“肩こり解消法”とは
僕もセミナーを始める時は、参加者のみなさんにまず伸びをしてもらっています。
肩甲骨の間を温めて、血の巡りをスムーズに。
その上で、お血対策には体を温めるのも有効です。背中のやや上部・肩甲骨の間は肩の筋肉の働きに関係するだけでなく、体を元気にするエネルギー「気」の取り入れ口がある大事なところ。首筋からここまでを冷やさないように心がけ、家なら熱めのシャワーを当てるという方法も。もちろん、余裕があれば湯船に浸かって全身を温めるのが一番です。
また、血を巡らせるための「活血食材」もしっかり摂りましょう。あずきや黒豆、黒砂糖などの黒っぽいものやプルーン、クランベリーなど赤みのあるものには血を押し流す力があります。
うなぎや鮭、さば、酒粕や甘酒にも同じ効果があり、おすすめです。
肩こりに限らないことですが、多くの不調はちょっとした不摂生の積み重なりが原因。つまりそれは、好転させるカギは常に身近にあるということでもあります。肩が凝る前に、腕を高く上げてリラックス。調子が悪かったら少しだけ早く寝て、血をゆったりと巡らせる。小さな心がけで、長年の肩こりを解消しましょう。
さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。