2020年3月25日 20:00
4人の夫たちが大反乱! 異文化の婿たち「想像を超えた現実」
毎年、何かしらの新しい問題が勃発しているように感じています。
移民についてまず説明したいのは、移民と移民二世が混同されがちであるということ。移民とされているのは、本作に出てくる婿たちのお父さんやお母さんのことであって、彼らのようにフランスで生まれている人たちは、本来フランス人とされるべきなんですよ。
夫婦間で起こる問題に肌の色は関係ない
―なるほど。ちなみに、監督も国際結婚をされていますが、そこで感じている難しさはありますか?
監督僕自身はアフリカ系の女性と国際結婚していますが、正直言って肌の色はあまり関係ないと思っています。なぜなら、夫婦間で起きる問題というのは、たとえ肌の色が同じでも起こることですから。
それに、僕の妻はフランスで生まれていて、学校もフランスで通っていたので、精神的な部分ではフランス人。同じ本を読んだり、映画を観たり、文化的にもまったく同じだから、国際結婚の難しさは最低限といえるかもしれないですね。
ただ、料理という点では違いを感じることもありますが、それくらいですよ。
―では、ご自身の経験が今回の作品に反映されているようなところはありますか?
監督特にこの体験からインスピレーションを受けたというシーンはないですが、僕の両親もカトリックで、ブルジョアで、保守的なところはクロードとマリーと同じかもしれません。