2020年4月2日 18:30
『洋食 KUCHIBUE』店主・坂田阿希子「噴きこぼれていてこそグラタン」
そしてマカロニグラタン!今まで食べたことのないようなこのコクはいったい…。お皿のまわりにこぼれて焦げたチーズも最高においしいです。
坂田:噴きこぼれていてこそグラタンなんです!(笑)グラタンに限らないんですけど、どのレシピにも私の中で譲れない材料や手順があって。雑誌やテレビでレシピを紹介する時は難しくても、お店だったらとことん追求できる。
――だから品数を絞っての日替わりなんですね。どれも坂田さんならではのスペシャルな味。
坂田:普通に見えて、さまざまな手間暇をかけて作られていると感じられる洋食が好きなんです。『KUCHIBUE』の料理もそうありたいな、と思っています。
――ちなみに洋食愛は子どもの頃からとのことですが、料理を作るのもお好きだったんですか?
坂田:はっきり覚えていないんですけど、小学生の半ばくらいからかな。実はそれ以前は、食べ物に興味がなかったんですよね。
――なんと。意外です。
坂田:しかもすごい引っ込み思案で、人に話しかけることもできなかった。休み時間のドッジボールでも、逃げ回るタイプでした。
――今のパワフルな坂田さんからは想像もつきません…。
坂田:ところが小学校3年生くらいから、きっかけは忘れちゃったんですけれど、急に活動的になったんです。