2020年5月2日 20:30
ゲイバー勤めの体験をもとに…話題のコミック『ゲイバーのもちぎさん』
マンガを投稿するツイッターのフォロワー数は54万人超え。現在は、ピクシブなどの連載、ウェブサービスの「note」でも発信しているもちぎさん。毒親育ちといった境遇にも負けず、おのれのセクシュアリティと向き合い、健気に幸せの足元を固めてきた。一読すれば、その優しさに惹かれること間違いなし。『ゲイバーのもちぎさん』は、ゲイバー勤め時代の回想を軸にしたエッセイコミックだ。
「ノンケ(異性愛者)とかタチウケ(性行為時のポジション)とか、ゲイ業界で当たり前に使っている符牒を、担当さんやノンケの方々に話したときにすごく面白がってもらって、逆に自分自身が驚いたくらいです」
好奇心はくすぐられるけれど、同時にハードルが高くも感じられるゲイやゲイバーのカルチャー。その実相をユーモアたっぷりにガイドしながら、自身の経験や傷をも率直に明かしてくれるところにぐっとくる。
「自分なりに消化したい、世間の反応を見てみたいという感情があったのは確かです。
ゲイ業界で完結したり、仲のいい子たちだけで慰めあったりするのではなく、自分の培ってきた人生経験の偏りに気づくためにも、もっと広くの人に知ってもらいたかったんですね…。