2020年4月28日 19:00
伊原六花の『ウエスト・サイド・ストーリー』マリアは変幻自在?
年を重ねてからは作品の根底にある深いテーマも見えてきて…そこにハマりました」
舞台は1950年代のNY。ポーランド系移民のトニーとプエルトリコ系移民のマリアが恋に落ちるが、移民同士の抗争に巻き込まれていく悲恋物語。いまマリアとして作品と向き合う日々をおくる伊原さん。
「観客として観ていた時は、マリアって家族に大事にされて育ったピュアで愛情深い女性だという印象でした。そこはいまも変わらないけれど、演出家の方から作品の時代背景とか、人種によっての文化や考え方の違いなどについても教わったんです。マリアは先入観で人を判断したり嫌ったりするんじゃなく、自分の目で確かめたものを信じる女性。その強さや愛情深さを理解して演じてみると、トニーがお兄さんを殺してしまっても、彼女の愛が変わらないのがなぜかわかる気がします。起きた事実は事実として受け止めながらも、未来の子が自分たちみたいな思いをしないためにどうするか、未来につなげていく方法を考えるような人。
私は人の意見に左右されがちなので、自分を貫く彼女に憧れます」
今回、トニーは浦井健治さんと柿澤勇人さん、マリアは伊原さんと桜井玲香さんとのWキャストになる。