2020年6月3日 20:00
「夏バテ」より「夏冷え」が心配…冷房シーズンはお腹にカイロを
冷房の効いた部屋に一日いる必要があるときは、お腹にカイロを。このとき、熱の生産を司る「腎(じん)」がある腰にもカイロを貼るとさらに良いでしょう。体全体を効率的に温めることができます。
一日の終わりには、短時間でいいので湯船で体を温めるのがおすすめ。冷気は、放置すると徐々に体に溜まっていきます。その日の冷えはその日のうちに取り除くのが養生のコツです。ナイトウェアも、お腹を冷やさないものを。腹巻きはお腹も腰も温められる、夏冷え予防にぴったりのアイテムです。
ぜひ習慣にしてみてください。
そのだるさや疲れは、冷たいものが原因かも?
そして、冷えた飲み物などはやはり控えるのが賢明。胃腸を司る「脾」は体を守る気を作る工場でもあるのですが、冷たいものの摂りすぎはこの脾をてきめんに弱らせます。結果、最初にお伝えしたように、抵抗力が落ちて邪気が入りやすくなってしまうのです。
人間の体は本来、自然界にある季節の食べ物を欲するようにできています。アイスクリームやキンキンに冷えたビールは、いわば人工物。つい手が伸びる時期ではありますが、毎日となると胃腸には大きな負担をかけてしまうことを、どうかお忘れなく…。