2016年3月4日 21:00
女ひとりで家を買う…みんなが応援したくなる、ありそうでなかった漫画とは?
来るオリンピックに備えて注目を集める東京で、自分のためにマンション購入を考えている沼越幸。理想の家は見つかるのか?web「やわらかスピリッツ」で連載中。小学館552円
自分の理想の家を求め、マンション見学にいそしむ25歳の居酒屋店員、沼越さん。
女ひとりで家を買うという一見高いハードルに対峙する沼越さんは、<大きい夢なんかじゃありません><自分以外の誰の心もいらないんですから>と真剣だ。その姿に心を動かされ、いつしか不動産の販売スタッフまでもが、仕事を超えて応援するように…。
家を買うことをめぐり、人生や人とのつながりを考えさせてくれる池辺葵さんの『プリンセスメゾン』。
2巻では、沼越さんは、より具体的になってきた“購入可能物件”に案内される。内見中のうっとり笑顔が超かわいい。
「連載を始めて、あらためて家とは何だろうと考えるようになりました。私自身はこれまで、2年くらい経つと家移りして気分を変えたくなる方でした。でも年齢を重ねるにつれ引っ越し先の町になじむのが大変になってきたこともあり、沼ちゃんのように、理想の居場所を探したいなと思うようになってきましたね」
沼越さんの家探しのかたわら描かれるのが、ミステリアスな老女や若き女性編集者らと、彼女たちの住まいとの関係だ。