2020年6月23日 18:30
「パパの弁当がいい」というひと言で…渡辺俊美の人気お弁当エッセイが文庫化!
笑って泣いてお腹がすく、渡辺俊美さんのお弁当エッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』が文庫に!
「本を出してミュージシャンというより“お弁当の人”と言われることが増えました。最初は違和感があったけど、今は普通に受け入れてます」
渡辺俊美さんが、息子の登生さんのために高校3年間、毎日つくり続けた弁当の記録と、渡辺さんならではの弁当づくりのこだわりを綴ったこのエッセイが単行本化されたのは、6年ほど前のこと。彩り豊かで愛情のこもった数々の弁当だけでなく、当時シングルファーザーだった渡辺さんと登生さんの仲がいいけどベタベタしない、男同士の交流に温かな気持ちになった人も多いはず。
「もともと食の小説やエッセイがとても好きだったので、レシピ本みたいな枠ではなく、読むとよだれが出るような本にしたいと思っていました。それと書きたかったのは息子のこと。親子関係には自信があるので」
料理をするのも好きだった渡辺さんは、「パパの弁当がいい」というひと言で嬉々として弁当づくりを始めるが、張り切りすぎて1か月ほどで早くも疲れてしまう。そこで楽しく続けるために、調理時間は40分以内、1食にかける値段は300円以内、おかずは材料からつくる、という3つのルールを導入することに。