くらし情報『夢のネガティブな部分も書きたかった…『罪の余白』芦沢央が新作上梓、テーマは「誘拐」』

2016年3月11日 20:00

夢のネガティブな部分も書きたかった…『罪の余白』芦沢央が新作上梓、テーマは「誘拐」

12年前の誘拐事件の際に視力を失った愛子は、はじめて友達同士で出かけたコンサート会場で誘拐されてしまう。犯人の目的とは?KADOKAWA1800円

12年前の誘拐事件の際に視力を失った愛子は、はじめて友達同士で出かけたコンサート会場で誘拐されてしまう。犯人の目的とは?KADOKAWA1800円

デビュー作『罪の余白』が映画化されるなど注目を浴びる若手、芦沢央さん。最新作『いつかの人質』も二転三転の展開で読者を引き込む心理サスペンス。

「最初に、今までとは違う犯罪の動機ってなんだろう、と考えたんです。これはどうか、と思いついてから、ならば誘拐じゃないか、と」

終盤に明かされる犯人の意外な動機から組み立てられているからこそ、全貌を知らない読者は心地よく翻弄されていくというわけだ。

3歳の時に連れ去り事件にあい、その時の怪我で視力を失った宮下愛子。12年後、母親の反対を押し切って友人らと出かけたコンサート会場で彼女は再び何者かに誘拐される。
一方、12年前の連れ去り事件の犯人の娘、江間優奈も失踪していると判明。優奈の夫が懸命に妻の行方を追う一方、愛子の両親は娘の安否を気遣いながらも心がすれ違っている。夫婦のあり方が対照的だ。

「最初の連れ去り事件以来、愛子の母親は過保護になって娘の行動を制限している。愛子は2度目に誘拐される前も閉じ込められ、いってみれば人質のような状態だったんです。

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