2020年7月3日 20:50
ざわざわしています…学芸員が注目した実力派作家の衝撃アート
ほかにも、絵本の原画やさまざまなオブジェ、刺繍や映像作品など多彩なアートが楽しめます。
学芸員さんに聞いてみた!
あまりにも刺激的なこの展覧会、いったいどんなふうに企画されたのでしょう?その舞台裏を、担当学芸員の賀川恭子さんにおたずねしてみました。
――今回の展覧会では、鴻池さんと美術館側がセッション(対話)を重ねたとのことですが、具体的にどんなふうに進められたのですか?
賀川さん鴻池さんは、美術館関係者への取材やインタビューというかたちで「セッション」されました。対話を重ねながら、展覧会が構成されていくかたちでした。
鴻池さんは模型に配置しながら全体をご覧になっているのですが、拝見するたびに配置が異なり、作家さんがあれこれと試行錯誤されている様子が印象的でした。
なぜフランス絵画?
――鴻池さんの作品と一緒に展示されているコレクション作品3点(クールベ、コロー、シスレー)は、賀川さんが選んだそうですが、なぜこれらの絵を選ばれたのですか?
賀川さんフランス近代美術を専門とする学芸員として、19世紀から現代までの「森」をテーマとした企画をかねてから構想していました。「森」