2020年7月1日 19:00
人種差別や偏見を詩に…ある出会いで人生が一変した少年の感動実話
というのも、彼はどのコンサートでも一番前の列にいましたから(笑)。
ただ、驚いたのは、ブルースが「君の本を読んだよ。実に美しい話だね」とコメントしてくれたこと。それを聞いて私は「ブルース・スプリングスティーンと映画の約束を5秒で取りつけるわ!」と思わず口走ってしまいました。
さらに「この本を映画化したいの!お願い、助けて!」とまで言ってしまったのですが、なんと彼は「いい話だね。マネージャーと話して」と答えてくれたのです。そのおかげで、この映画が生まれることになりました。
友人でもある原作者との作業は最高だった
―奇跡的な始まりですね。
その後、サルフラズさん本人と一緒に脚本を作っていくこととなりましたが、彼と一緒に仕事をしてみていかがでしたか?
監督最初はサルフラズが自分の人生をベースにして書き、そのあと私が脚色を進めていくという流れになりました。もともと友達ですし、必要なことがあればすぐに聞ける環境だったので、彼との作業は最高でしたね。
ただ、心配だったのは『ベッカムに恋して』と類似している物語に感じたところ。そのために、異なるテイストの作品になるような努力はしました。
―ブルースさん本人にも脚本を送られたそうですが、何か感想やアドバイスはありましたか?
監督マネージャーから、「僕はいいから、もう映画を作って大丈夫ですよ」