2020年7月1日 19:00
人種差別や偏見を詩に…ある出会いで人生が一変した少年の感動実話
というメッセージだけもらいました。映画が完成した際には、試写で何回か笑っている姿を見ることができて感動的でしたね。
―劇中で使う曲に関するリクエストなどもなかった、ということですか?
監督そうですね。彼からは特に意見もなく、基本的に好きなように映画を作らせてくれました。
―では、監督自身が選曲にこだわった部分があれば、教えてください。
監督曲はジャベドの物語にフィットするかどうかで選んだので、すごく有名な曲や使いたいと思った曲でもシーンに合わなければ使いませんでした。―なるほど。監督にもジャベドと同じように、人生に影響を与えた曲はありますか?
監督それは、ブルースの「ジャングルランド」ですね。
最初は映画とうまくハマらないと諦めていたのですが、曲を短くしてデモ行進のシーンと合わせて使うというアイディアを思いついたので、ブルースに曲を編集する許可をもらうために、ブロードウェイまで会いに行きました。
そのときに、「演奏しているサックス奏者も感謝すると思うよ」といって承諾してくれたので、今回使うことができたのです。
ブルースの音楽にはパワフルなメッセージがある
―では、監督が思うブルースの曲が長年にわたって愛されている理由とは?
監督まずは、いまの時代に重ねて聴くことのできるパワフルな歌詞と素晴らしい音楽であること。