2020年7月12日 19:30
『攻殻機動隊』大ファンの西川貴教 最新作で「日本の未来」感じる
また、3DCGにしたことで動きがすごくリアルになっている。でも、これはアニメであるということを残したかった。アニメの良さである「曖昧さ」を意識したつもりです。
西川:荒牧さんが監督に加わっていることもあって、『APPLESEED』との符合みたいなものも感じます。
神山:『APPLESEED』的な要素を感じてくれた人は多いんじゃないかな。特に1、2話は。
西川:振り返ると、荒牧さんがメカニックデザインをしていた『機甲創世記モスピーダ』が大好きで、ずっと絵を描いていました。
荒牧:ありがとうございます(笑)。
西川:これまで違うアプローチで作品をつくられてきたお二人が、こうやって一緒に作品をつくられている。すごいことだと思います。神山さんの脚本づくりにおけるアプローチと、荒牧さんの培ってきた技術が見事に融合されて、素晴らしい作品になっている。今、日本が世界に認められることといえば、アニメくらいしかないと思っていて。そんな中で、日本を代表するアニメーション監督のお二人が世界に配信する作品をつくってくださったことが、僕はとても嬉しい。何より今作は、このコロナ禍の中で蓋を開けたじゃないですか。