2020年7月15日 20:00
冤罪の過去も! 頭脳警察PANTA「スティングに負けない」大波乱人生
アメリカとソ連による東西冷戦を批判した曲にも関わらず、グラミー賞で歌い、しかもそれをアメリカ国民が受け入れているんですよ。そのときに、「これは負けていられないな」と思いました。
というのも、実はスティングとは彼が「ポリス」というバンドで日本に来たときに、いろいろな話をしていたことがありましたから。ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンと新宿LOFTの差はあるかもしれないですけど、「日本には俺がいるんだ!」という自負がむくむくと湧き上がってきて、それ以来ずっと続けているという感じです。ただ、一度解散して1990年に頭脳警察を再結成したあと、何もやる気が起きなくなり、音楽と全然関係ない仕事をしたりして、気がついたら10年も遊んじゃったことはありましたけど(笑)。
―(笑)。ちなみに、何がPANTAさんをそうさせたのでしょうか?
PANTAさん再結成のときに掲げたコンセプトが、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの「万物流転」。これは「この世にあるすべてのものは、絶え間なく変化している」という意味なんですが、「実際の世の中は何も変わっていなくて、バカなことばっかり繰り返しているじゃないか」